あの頃の僕は |
何をやらせても冴えない少年だった |
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入学式でお母さんとはぐれて途方にくれていたところを テニス系サークルに勧誘された |
早く逃げたかったのだが、 奴等は訳の解らん事を延々と捲くし立て続けた |
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適当に相槌を打っていたら、 唐突に練習場へと |
だまされた! |
そこは テニスサークル なんかではなく、 テーブルテニスサークル だったのだ |
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人に何か言われると逆らえない僕は |
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嫌々ながらも卓球をやってみた |
しかし! |
おもしろかった! |
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練習の後、コンパがあると言う。 |
何か言われると逆らえない僕は |
嫌々ながらもコンパに行ってみた。 |
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生まれて初めてお酒・・・ |
そして漲る力! |
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自分に自信を憶えた俺は |
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いつしか眼鏡をコンタクトに変えていた |
俺は、水金の公式練習だけでなく 木曜の夜練にも通った |
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卓球同好会ライフを満喫してはやヒトツキ、 |
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そこには見違えるように変身した俺が居た。 |
今にして思えば |
卓球同好会に入ったことが 全ての始まりだったね |
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