ロートル?ローカル?

ロングトレイン・野間ガルシア編


今年一年の行く末を決める春のキャンプ、その時、それは起こった。
伊能兄が打撃訓練に勤しみスイングしたまさにその時、バットはチームメイトの元へと飛んでいってしまったのだ・・・

ロング・トレインの異名を持ち、2千本安打も間近な武鉄のクリッパー、野間ガルシア選手に何かあっては一大事と駆け寄る伊能兄。

チームを、チームメイトを気遣い放ったその一言は・・・ッ!!

一部の人から非難轟轟のこのセリフ、しかし、その前を振り返って欲しい。
諸君、交通事故に巻き込まれて 「助けて!」 と叫んでいるのに、見ているだけで救急車の一つも呼んでもらえないという経験が有った事は無かろうか?

見よ、周りの選手達を。

野間ガルシアに、振り向き見る事はしても駆け寄るものは誰一人として居ない!

転んだとき、真っ先に掛けつけてくれる人こそが 真の誠意ある人 なのである。



水ぶくれの真骨頂! 等とどこぞで持て囃されていたが、そう、まさしくこのセリフに見え隠れする物こそ伊能兄の真骨頂なのだ!

伊能兄はチームのキャプテン。

ガルシア選手、確かに良い時代もあったようだがもはや過去の人。

足手纏いを、このレッドソックス存亡の危機下にいつまでも一軍に上げておく訳には行かない。

足手纏いが一人いるだけでチームの士気は下がるのだ!

見よ、他の選手達を!

足手纏いがのさばっている事に明らかにやる気を無くしておる!

ガルシアが居なければ、何人の若手が試合に臨むことが出来るだろう?

キャプテンたる者、キツイ言葉であろうと時にはきっぱり言わなければならないのだ。




さて、話を戻して
上のセリフ、もうお分かりだろう。

足手纏いが大怪我したところで、伊能兄が責任を感じる必要は何も無いのだ。

チームの低迷が不人気を呼んでいる今、足手纏いは必要無いのだ。

いや、低迷の責任を感じているならばバットをぶつけるべきだった。

バットをぶつけなくてはと言う”使命”とバットをぶつけられない”優しさ”。

中間管理職の悲哀。

しかし!

ぶつけるバットを言葉に変えて、心を鬼にし声をあげよう、


「お願いだから僕らの邪魔だけはしないで下さい!野間さん!!」